デリバン・スクリーン・インク
デリバンのスクリーンインクは、水性のシルクスクリーン用インクです。
使い方
デリバンのスクリーンインクは、安全で無害のシルクスクリーン∙インクで、布や絞り染用に作られています。学校教材として教室で、又はご家庭でお使いになる際に、危険な溶剤や揮発油、テレピン油やシンナー等にさらされる事はありません。デリバンのスクリーン∙インクは水性ですので、水で洗い流す事が出来ます。しかし、熱処理を加えた作品は、こすっても滲まず耐光性に大変優れています。

混色について
全ての色は混ぜる事が出来、明るい二次、三次色を作り出す事が出来ます。白(不透明色)を色に混ぜる事で、パステルの様な不透明色になる為、暗い色の布地に描くのには最適です。
スクリーン∙リデューサー
このスクリーン∙リデューサーは、色の着いたペーストですが、乾くと透明になります。このリデューサーは、スクリーンインクと混ぜて薄い透明度のある色(例えば、赤に混ぜて透明感のあるピンクに近い色にしたり等)にする際に使います。主に白や薄い色の布地にプリントする際に使います。
後片付け
全ての道具(ブラシや手等も)を石鹸と水で洗う事が出来ます。
シルクスクリーンのシステム
シルクスクリーンのブロックアウト、またはステンシルが水性の製品に適したものであるか確認してください。溶剤に対しては抵抗力のあるものもありますが、水分が邪魔をする場合があります。
メッシュのサイズ
一般的にファブリックプリントに最も適したメッシュのサイズは10Tから25T(モノフィラメント)です。布にプリントする場合は紙に比べて吸収するインクが多いのでさらに目の粗いメッシュスクリーンが必要です。
布の選び方
吸収性のある布が一番適しています。防水、耐水性のある布はインクが浸透するのを妨げ、水性の色をはじいてしまうので避けてください。
糊がかかった布、滲み止めがかかったもの, 目止め材, 柔軟剤加工がしてある布、しわ加工された布はプリントをする前に洗ってください。防水加工された布はインクをはじいたり仕上がりにむらができるのでお勧めできます。
熱処理
プリントした作品を防水加工するには熱処理が必要です。熱処理にはいくつかのコツがあります。
- 熱処理をする前に作品を自然乾燥させる。
- 熱処理をする際、熱が作品に均等にあたるようにする
- 間を空けずに熱をあてる
- 作品または布を焦がさないように注意するヒートトンネル、オーブン、アイロンなどどんな種類の熱でも熱処理につかえます。もしアイロンなど直接当てるタイプの熱を使う場合は作品に当て布をしてください。作品に直接アイロンをあてないでください
熱処理の時間や温度は布地によって違いますので次のガイドを参考にしてください。
コットン、カリコ、リネン、レーヨン - 140℃から180℃で4分から5分
合成繊維、ナイロン、ポリエステル、テトロン、アクリル - 115℃から130℃で5分から8分
作品の色褪せや、高熱によるダメージを防ぐためあらかじめ使用する布地にテストすることをお勧めします。切り取った布を熱処理した後、洗濯機で洗って作品の状態をテストしてください。
絞り染め
デリバンのスクリーンインクは、絞り染め用の絵具としても素晴らしいパターンを表現する事が出来ます。
好みの色の250mlのスクリーンインク容器に、小さじ山盛りの食卓塩を混ぜます(ここで十分に混ぜておく事がこつです)。絵具が水の様にさらさらになったら、布に絵を描く絵具の出来上がりです。絞り染め用には水を混ぜなければなりません。選んだ色にもよりますし、どれくらいの色味を出したいかにもよりますが、塩を混ぜたシルクスクリーン絵具1に対して10の水を混ぜる事で、強めの色味を絞り染めで出す事が出来ます。もう少し柔らかい色にしたい場合は、水の量を増やしてください。熱処理を加える事で(上記のやり方で)描かれた絵や絞り染めが長持ちします。
(注意:この方法は白やフルーロカラーには使えません。)
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1. 小さじ一杯の食卓塩を混ぜる |
2. 数分間かき混ぜる |
3. 絵具の濃度が水の様にさらさらになったら出来上がり。 |






















