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MM4 ジェルメディウム(グロスフィニッシュ)
近代の絵具技術が、本来の意味でのジェルメディウムを製造する手助けをしてくれました。MM4ジェルメディウムの目的は、カラーグレーズ技法を用いる際の透明の顔料増量剤として、もしくはマティス・ストラクチャーの応用として、筆やナイフで圧塗りをする際の透明なインパストとして使えます。その最大の必要条件は、透明度を保ちつつも高粘度でバターのようであることです。
MM4ジェルメディウムは、マティスのメディウムの中でも最も多目的なメディウムです。特に他のメディウムと混ぜる事によって、多種多様な効果を得られるからです。
濃厚で粘度の強い仕上げにする際、ジェルミディウムをメインのメディウムとして使う事によって、インパスト技法、3D作品の接着剤として、多重のレイヤーを施した作品に、それ以外にも重みのある作品、滑らかな作品、又は質感のあるグレーズ効果等にも使えます。
完全に乾燥すると、その構造、筆跡、薄められていないマティス・ストラクチャー・カラーの質感効果等を保持します。その特有の硬さと、調和された粘度は、パレットナイフ等を使う事によって重厚な質感を表現することが出来ます。
水とMM8スプレッダー・メディウムを混ぜることで、濃度は濃く、でも滑らかなグレーズとして扱う事も出来ます。
MM4ジェルメディウムのその粘性と、一貫した非拡散性により、アーティストは厚みがあり、重みのある筆跡を付けることが可能です。
アクリル絵の具は、表面乾燥が非常に早い事で知られていますが、重厚に塗り込まれた絵具は薄く塗られたものに比べると、乾くまでに時間がかかります。表面乾燥が早く進みすぎた場合(気温や、ドライアー等で急激に乾かした等)、中の水分が乾燥しないままになることがあります。しかし、通常の状態では、この表面の乾燥する効果は不利益とは言えません。なぜならアクリル絵の具の多孔性が、空気乾燥の際、ゆっくりと水分を外に逃がしていくからです。アーティストは亀裂やしわ等の大きな問題を経験しません。なぜならマティスは高濃度の絵具である上、完全に乾燥した絵具は強力さ、頑丈さ、柔軟性を持つ亀裂を起こさせないフィルムになるからです。
急激な乾燥は避けてください:半乾き状態の圧塗りレイヤーに極度の熱等の使用は避けてください。表面の乾燥が下面の乾燥を封じ込め、水分を中に取り込んだ状態になってしまいます。その為、亀裂やキャンバスの縮みや変形の元になります。
MM4ジェルミディウムは乾くと光沢のある仕上がりになります。マティスのアーティストアクリル絵の具は、落ち着いた光沢の仕上がりになるように作られています。たくさんのMM4ジェルメディウムをマティス絵具に混ぜることで、光沢の度合いを上げることが出来ます。この様な仕上がりが好ましくないアーティストは、ジェルメディウムにマットメディウムを混ぜることで光沢の度合いを調整することが出来ます。
ガラス:MM4ジェルミディウムは、そのままでもマティスカラーと混ぜても、ガラスに直接塗る事が出来ます。
磨りガラスの仕上がり: 磨りガラスの様な仕上がりにしたい場合、MM4ジェルミディウムをガラスに直接塗ってください。
ガラスは、ガラスクリーナーもしくはアルコールでキレイに磨いてから、MM4ジェルメディウムをブラシかスポンジで塗ります。その塗り方により模様が生じます。
MM4ジェルメディウムは2mm以上の厚さに塗らないでください。急激に乾燥はさせないでください。
次のコーティングまでに6時間はあけてください。
完全に乾燥すると透明で光を通しますが、磨りガラスのように透けず、お風呂の窓等に適しています。
(ヒント:お風呂の窓に使用する場合、 外側に塗ると汚れやすいので、窓の内側に塗るようにしてください。シャワーカーテンに使用する場合は、外側に塗るようにしてください。シャワーの水によってはがれてくる恐れがあります。掃除には、ほとんどの家庭用のクリーナーが使えますが、ウィンドウクリーナーやアンモニアの入ったクリーナーは使わないでください。)
さらにご質問のある方は、e-mailにてお問い合わせください。


















